ジミー・レノン・ジュニア
ジミー・レノン・ジュニア(Jimmy Lennon, Jr.、1958年8月5日 - )は、アメリカ合衆国・カリフォルニア州サンタモニカ出身のリングアナウンサー。
主にショウタイムが放送するボクシングの試合、総合格闘技の試合のリングアナウンサーを務めている。本場アメリカのリングでのビッグマッチはもちろん、ヨーロッパや南米、日本でもリングコールする事があるが、現地の言葉を一部交えたコールをする。" It's show time!" のキャッチフレーズで知られている。
父はプロレスとボクシングでリングアナウンサーとして活躍したジミー・レノン・シニア。
経歴・人物
リングアナウンサーになるつもりは無かったが、父の勧めで1981年に初リングアナウンサーを務める。ドン・キング率いるドン・キングプロダクションズの興行を中心にキャリアを積み、1991年以降、テレビ局ショウタイムのボクシング中継番組「ショウタイム・チャンピオンシップ・ボクシング」で活躍している。たまにではあるがHBOのボクシング中継でマイケル・バッファーが不在の場合に代理を務める事がある。格闘技では総合格闘技のStrikeforceやK-1でリングアナウンサーを努めた。
コンピューターゲームEAスポーツのファイトナイトシリーズやEA SPORTS 総合格闘技ではリングアナウンサーとして登場している。1991年公開の映画ホットショットと2002年公開の映画アイ・スパイではボクシングのリングアナウンサーとして出演していて、ホット・ショットではコミカルな演技を見せている。
2013年には国際ボクシング名誉の殿堂博物館に殿堂入りを果たした[1]。
日本での活動
日本のリングに初登場をしたのが1990年2月11日、帝拳ボクシングジム主催のビッグマッチであるWBA・WBC・IBF世界ヘビー級統一王者マイク・タイソンVSジェームス・ダグラス戦で初のビッグマッチのリングアナウンサーを担当した。帝拳主催の興行で日本にほぼ毎年のようにWOWOW無料の日のスペシャル興行で登場している。西岡利晃の日本国内外での防衛戦では7度防衛中5度リングアナウンサーを担当。村田諒太は4度、山中慎介・長谷川穂積は2度、ホルヘ・リナレスはノンタイトル戦と世界戦を含めて4回担当している。
日本ではK-1でもリングアナウンサーとして活躍したほか、活躍の幅は多岐に渡っている。
リングアナウンサーを担当したボクシングの主な試合
- 1990年2月11日 マイク・タイソンVSジェームス・ダグラス
- 1996年11月7日 マイク・タイソンVSイベンダー・ホリフィールド第1戦
- 1997年6月28日 マイク・タイソンVSイベンダー・ホリフィールド第2戦
- 2000年12月2日 リカルド・ロペスVSラタナポン・ソーウォラピン
- 2005年5月14日 ロナルド・ライトVSフェリックス・トリニダード
- 2005年9月25日 長谷川穂積VSヘラルド・マルチネス
- 2009年5月23日 西岡利晃VSジョニー・ゴンサレス
- 2009年10月10日 西岡利晃VSイバン・エルナンデス
- 2009年10月10日 ホルヘ・リナレスVSフアン・カルロス・サルガド
- 2010年4月30日 長谷川穂積VSフェルナンド・モンティエル
- 2010年4月30日 西岡利晃VSバルウェグ・バンゴヤン
- 2010年10月24日 西岡利晃VSレンドール・ムンロー
- 2011年10月1日 西岡利晃VSラファエル・マルケス
- 2011年10月1日 ローマン・ゴンサレスVSオマール・ソト
- 2012年11月3日 山中慎介VSトマス・ロハス
- 2012年11月3日 五十嵐俊幸VSネストール・ナルバエス
- 2013年8月17日 三浦隆司VSセルヒオ・トンプソン
- 2013年11月10日 山中慎介VSアルベルト・ゲバラ
- 2015年5月2日 フロイド・メイウェザー・ジュニアVSマニー・パッキャオ戦(マイケル・バッファーとの競演)
- 2017年10月22日 村田諒太VSアッサン・エンダム
- 2018年4月15日 村田諒太VSエマヌエーレ・ブランダムラ
- 2019年1月19日 マニー・パッキャオVSエイドリアン・ブローナー
- 2019年7月12日 拳四朗VSジョナサン・タコニン
- 2019年7月12日 村田諒太VSロブ・ブラント
- 2019年12月23日 寺地拳四朗VSランディ・ペタルコリン
- 2019年12月23日 モルティ・ムザラネVS八重樫東
- 2019年12月23日 村田諒太VSスティーブン・バトラー
- 2022年6月7日 井上尚弥VSノニト・ドネア第2戦
脚注
- ^ Mitch Abramson (2013年1月13日). “Jimmy Lennon Jr. Finally Gets His Day in The Sun” (英語). BoxingScene.com. 2013年2月21日閲覧。