ジャーメル・チャーロ

ジャーメル・チャーロ
基本情報
本名 ジャーメル・デアバンテ・チャーロ
通称 Iron Man(アイアンマン)
階級 スーパーウェルター級
身長 180cm
リーチ 185cm
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 1990年5月19日(32歳)
出身地 テキサス州リッチモンド
家族 ジャーモール・チャーロ(双子の兄)
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 37
勝ち 35
KO勝ち 19
敗け 1
引き分け 1
ジャーメル・チャーロ
YouTube
チャンネル
活動期間 2019年12月15日 -
登録者数 約4万人
総再生回数 約306万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2021年9月12日時点。

ジャーメル・チャーロJermell Charlo1990年5月19日 - )は、アメリカ合衆国プロボクサーテキサス州リッチモンド出身。現WBAスーパーWBCIBFWBO世界スーパーウェルター級統一王者。史上7人目の4団体統一王者。双子の兄は世界2階級制覇王者のジャーモール・チャーロ。好戦的な兄と違い一発のカウンターを武器にした技巧派の選手。プロモーターはTGBプロモーションズ所属。トレーナーはデリック・ジェームス。

来歴

2007年12月8日、スーパーウェルター級でプロデビューを果たし4回判定勝ちを収め白星デビューを飾った。

2013年1月26日、ハリー・ジョー・ヨージーとWBCアメリカ大陸スーパーウェルター級王座決定戦を行い、8回1分9秒KO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2013年6月8日、スタブハブ・センターUSBA全米スーパーウェルター級王者デメトリアス・ホプキンスと対戦し、12回3-0(3者ともに115-113)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。 

2014年5月24日、カナダモントリオールベル・センターチャーリー太田と対戦し12回3-0(115-111、2者が118-109)の判定勝ちを収めた[1]

2015年3月28日、パームス内ザ・パールでバネス・マーティロスヤンと対戦し、10回3-0(97-93、2者が96-94)の判定勝ちを収めた。

2015年10月31日、ヒューストンのレリアント・アリーナで元WBA世界スーパーウェルター級王者ジョアシャン・アルシーヌと対戦し、6回1分21秒TKO勝ちを収めた[2]

2016年5月21日、ザ・コスモポリタンフロイド・メイウェザー・ジュニアの引退に伴いWBC世界スーパーウェルター級2位のジョン・ジャクソンとWBC世界スーパーウェルター級王座決定戦を行い、8回51秒KO勝ちを収め王座獲得に成功、IBF王者のジャーモールと共に同階級での双子同時王者という史上初の快挙を達成した[3][4]

2017年4月22日、ニューヨーク市ブルックリン区バークレイズ・センターでWBC世界スーパーウェルター級1位のチャールズ・ハットリー(英語版)と対戦し、6回32秒KO勝ちを収め初防衛に成功した[5][6]。5月11日、WBCはチャーロをWBCの2017年5月度の月間MVPに選出した[7][8]

2017年10月14日、バークレイズ・センターエリスランディ・ララVSテレル・ガーシャの前座でWBC世界スーパーウェルター級1位のエリクソン・ルービンと対戦し、初回2分41秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[9][10]

2018年5月18日、チャーロが恋人の首を絞めて床や壁に押し付け窒息させようとしたとして家庭内暴行の重罪容疑で逮捕され、2万ドルの保釈金を支払い収監されていたダラス郡刑務所を保釈された。チャーロは容疑を否認している[11][12]

2018年6月9日、ロサンゼルスステイプルズ・センターで元WBA世界スーパーウェルター級王者でWBC世界スーパーウェルター級9位のオースティン・トラウトと対戦し、12回2-0(118-108、115-111、113-113)の判定勝ちを収め3度目の防衛に成功した[13][14]。この試合でチャーロは75万ドル(約8100万円)、トラウトは25万ドル(約2700万円)のファイトマネーを稼いだ[15]

2018年12月22日、バークレイズ・センターでトニー・ハリソンと対戦し、プロ初黒星となる12回0-3(112-116、2者が113-115)の判定負けを喫し4度目の王座防衛に失敗、王座から陥落した[16][17]

2019年1月22日、WBCはジャーメル・チャーロとトニー・ハリソンに即時再戦を指令した[18]

2019年3月20日、恋人に対する家庭内暴行容疑事件の裁判でチャーロに無罪判決が下された[19]

2019年6月23日、ネバダ州パラダイスマンダレイ・ベイ・イベント・センターでホルヘ・コタと対戦し、3回2分14秒KO勝ちを収め再起に成功した[20]

2019年12月21日、オンタリオトヨタ・アリーナでWBC世界スーパーウェルター級王者のトニー・ハリソンと1年ぶりに再戦し、11回2分28秒TKO勝ちを収め王座に返り咲いた[21][22]

2020年9月26日、コネチカット州モヒガン・サン・アリーナ(英語版)でWBAスーパー・IBF世界スーパーウェルター級王者ジェイソン・ロサリオと対戦し、ボディへのジャブで8回KO勝ちを収め王座統一に成功した。二部構成の興行として行われ、第一部のメインイベントに双子の兄・ジャーモールが出場し、第二部のメインイベントにジャーメルが出場した[23][24]

2021年7月17日、テキサス州AT&TセンターでWBO世界スーパーウェルター級王者ブライアン・カルロス・カスターノとの4団体統一戦に臨むも、12回判定1-1の引き分けに終わり、スーパーウェルター級初の4団体統一王者誕生はお預けとなった。しかしこの試合は、競った好試合ながらカスターノが勝っていたとの声が圧倒的に多く、実際、米国スポーツメディア「The Athletic」のマイク・コッピンガー記者が自身のTwitter上で行ったアンケートでも、カスターノ勝利支持が89.3%に対してチャーロ勝利支持は10.7%とカスターノ勝利支持の投票が圧倒した[25]Showtimeが放送したこの試合の平均視聴者数は42万2千人で、7月17日時点までの2021年の最高視聴者数を記録した[26][27]

 詳細は「ジャーメル・チャーロ 対 ブライアン・カルロス・カスターノ」を参照

4団体統一

2022年5月14日、カリフォルニア州カーソンディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークでWBO世界スーパーウェルター級王者ブライアン・カルロス・カスターノとダイレクトリマッチを行い、10回に2度ダウンを奪い10回KO勝ちを収め史上8人目かつスーパーウェルター級では初となる主要4団体統一王者となった[28][29]

2023年1月28日、元3団体世界スーパーライト級統一王者コンスタンチン・チューの息子で、WBO世界スーパーウェルター級1位で指名挑戦者ティム・チューと対戦する予定[30]

戦績

  • アマチュアボクシング:35戦 56勝 8敗
  • プロボクシング:37戦 35勝 (19KO) 1敗 1分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考・会場
1 2007年12月8日 4R 判定3-0 コーリー・ソマービル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 プロデビュー戦
2 2008年4月19日 3R 1:30 TKO ヘスス・ビジャレアル メキシコの旗 メキシコ
3 2008年6月13日 1R 2:36 TKO ドウェイン・ジョーンズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
4 2008年9月6日 4R 0:15 TKO ロドリゴ・ビジャレアル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
5 2008年10月10日 6R 判定3-0 デオン・ナッシュ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
6 2009年2月28日 4R 判定3-0 フアン・セラーノ ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
7 2009年4月4日 6R 判定3-0 カルロス・ガルシア プエルトリコの旗 プエルトリコ
8 2009年6月26日 8R 0:42 TKO フェデリコ・フローレス・ジュニア アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
9 2009年8月22日 6R 判定3-0 ヴィト・ガスパリアン アルメニアの旗 アルメニア
10 2009年12月12日 2R 2:11 KO アブドン・ロザーノ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
11 2010年3月27日 8R 判定3-0 ジェラルド・セサール・プリエト メキシコの旗 メキシコ
12 2010年6月18日 1R 1:03 TKO アダン・ムリージョ メキシコの旗 メキシコ
13 2010年8月6日 2R 2:44 TKO クイントン・ウィテカー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
14 2010年11月12日 2R TKO ルイス・グラヘダ メキシコの旗 メキシコ
15 2011年6月17日 6R 判定3-0 ラリー・スミス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
16 2011年10月7日 8R 判定3-0 フランシスコ・サンタナ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
17 2012年3月24日 3R 1:22 TKO クリス・チャットマン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
18 2012年6月23日 5R 1:12 KO デニス・ダグリン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
19 2012年11月24日 10R 判定3-0 デイション・ジョンソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
20 2013年1月26日 8R 1:09 KO ハリー・ジョー・ヨージー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBCアメリカ大陸スーパーウェルター級王座決定戦
21 2013年6月8日 12R 判定3-0 デメトリアス・ホプキンス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 USBA全米スーパーウェルター級タイトルマッチ
22 2013年10月14日 10R 1:41 TKO ホセ・アンヘル・ロドリゲス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
23 2014年1月25日 10R 判定3-0 ガブリエル・ロサド アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
24 2014年5月24日 12R 判定3-0 チャーリー太田 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
25 2014年12月13日 10R 判定3-0 ミゲル・アルベルト・ロザノ メキシコの旗 メキシコ
26 2015年3月28日 10R 判定3-0 バネス・マーティロスヤン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
27 2015年10月31日 6R 1:21 TKO ジョアシャン・アルシーヌ カナダの旗 カナダ
28 2016年5月21日 8R 0:51 TKO ジョン・ジャクソン アメリカ領ヴァージン諸島の旗 アメリカ領ヴァージン諸島 WBC世界スーパーウェルター級王座決定戦
29 2017年4月22日 6R 0:32 KO チャールズ・ハットリー(英語版) アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC防衛1
30 2017年10月14日 1R 2:41 KO エリクソン・ルービン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC防衛2
31 2018年6月9日 12R 判定2-0 オースティン・トラウト アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC防衛3
32 2018年12月22日 12R 判定0-3 トニー・ハリソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC王座陥落
33 2019年6月23日 3R 2:14 KO ホルヘ・コタ メキシコの旗 メキシコ
34 2019年12月21日 11R 2:28 TKO トニー・ハリソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
35 2020年9月26日 8R 0:21 KO ジェイソン・ロサリオ ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国 WBAスーパー・WBC・IBF世界スーパーウェルター級王座統一戦
WBA王座獲得・WBC防衛1・IBF王座獲得・リングマガジン王座獲得
36 2021年7月17日 12R 判定1-1 ブライアン・カルロス・カスターノ アルゼンチンの旗 アルゼンチン WBAスーパー・WBC・IBF・WBO世界スーパーウェルター級王座統一戦
WBA防衛1・WBC防衛2・IBF防衛1
37 2022年5月14日 10R 2:33 KO ブライアン・カルロス・カスターノ アルゼンチンの旗 アルゼンチン WBAスーパー・WBC・IBF・WBO世界スーパーウェルター級王座統一戦
WBA防衛2・WBC防衛3・IBF防衛2・WBO王座獲得
38 2023年1月28日 - - - ティム・チュー オーストラリアの旗 オーストラリア 試合前

獲得タイトル

  • WBCアメリカ大陸スーパーウェルター級王座
  • USBA全米スーパーウェルター級王座
  • WBC世界スーパーウェルター級王座(防衛3)
  • WBC世界スーパーウェルター級王座(防衛3)
  • WBA世界スーパーウェルター級スーパー王座(防衛2)
  • IBF世界スーパーウェルター級王座(防衛2)
  • WBO世界スーパーウェルター級王座(防衛0)
  • リングマガジン世界スーパーウェルター級王座

ペイ・パー・ビュー売上げ

日付 イベント 売上げ テレビ局
2020年9月26日 ジャーモール・チャーロ vs. セルゲイ・デレフヤンチェンコ(第一部)
ジャーメル・チャーロ vs. ジェイソン・ロサリオ(第二部)
10万件 - 12万件[31] Showtime

脚注

  1. ^ チャーリー、チャーロからダウン奪うも判定負け Boxing News(ボクシングニュース) 2014年5月25日
  2. ^ Charlo stops Alcine in six Fightnews.com 2015年10月31日
  3. ^ Lara outpoints Martirosyan, Charlo Twins make history with victories Fightnews.com 2016年5月21日
  4. ^ ララV4、チャーロ双生児同時王者誕生 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年5月22日
  5. ^ Charlo stops Hatley in six to retain WBC title Fightnews.com 2017年4月22日
  6. ^ ポーターがベルトを9回TKO、チャーロ弟初防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年4月23日
  7. ^ RATINGS WBC公式サイト 2017年5月11日
  8. ^ 久田哲也&赤穂亮がWBCランク入り Boxing News(ボクシングニュース) 2017年5月12日
  9. ^ Charlo steals show…Lara, Hurd retain titles Fightnews.com 2017年10月15日
  10. ^ SW級トリプル戦 初回KOのチャーロ弟ら3王者防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年10月15日
  11. ^ Junior middleweight champ Jermell Charlo charged with domestic violence ESPN.com 2018年7月25日
  12. ^ チャーロ弟DV容疑で逮捕 ブルック負傷で試合中止 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年7月25日
  13. ^ Jermell Charlo Drops, Decisions Austin Trout Boxing Scene.com 2018年6月9日
  14. ^ サンタクルスがマレスを返り討ち チャーロ弟はV3 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年6月10日
  15. ^ Purses from Los Angeles per the California State Athletic Commission ESPN.com 2018年6月9日
  16. ^ Tony Harrison upsets Jermell Charlo, wins junior middleweight world title ESPN.com 2018年12月23日
  17. ^ チャーロ弟が王座陥落 ハリソンにまさかの判定負け Boxing News(ボクシングニュース) 2018年12月23日
  18. ^ Harrison-Charlo Rematch Ordered, New Final Eliminator Too Boxing Scene.com 2019年1月22日
  19. ^ Jermell Charlo Found Not Guilty On Domestic Violence Charges Boxing Scene.com 2019年3月20日
  20. ^ チャーロ弟3回KO勝ち ウシクがヘビー級指名挑戦者 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年6月24日
  21. ^ Charlo TKOs Harrison, regains WBC 154lb title Fightnews.com 2019年12月21日
  22. ^ チャーロ弟がハリソンに11回KOでリベンジ WBC・S・ウェルター級王座奪回 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年12月22日
  23. ^ 双子のチャーロ兄弟が同時世界戦に勝利 ネリ、カシメロも勝つ”. AFPBB News (2020年9月27日). 2020年10月6日閲覧。
  24. ^ ジャーメル・チャーロ S・ウェルター級3冠統一 ボディージャブで奮闘のロサリオをKO Boxing News(ボクシングニュース) 2020年9月27日
  25. ^ https://twitter.com/mikecoppinger/status/1416769733093900296”. Twitter. 2021年7月22日閲覧。
  26. ^ Charlo-Castano Showtime's Most-Watched Live Boxing Match Since December 2019”. Boxing Scene.com (2021年7月20日). 2021年9月11日閲覧。
  27. ^ チャーロ弟vs.カスターニョは熱戦ドロー S・ウェルター級4団体統一ならず Boxing News(ボクシングニュース) 2021年7月18日
  28. ^ Jermell Charlo wipes out Brian Castaño to unify all four world titles at 154lbs ガーディアン 2022年5月15日
  29. ^ チャーロがS・ウェルター級4団体統一 カスターニョとの熱戦に10回TKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2022年5月15日
  30. ^ S・ウェルター級4団体統一王者チャーロ弟 豪州の星チューと来年1月ラスベガスで防衛戦か Boxing News(ボクシングニュース) 2022年7月15日
  31. ^ Charlo Doubleheader PPV buys reportedly will top 100,000”. Bad Left Hook (2020年10月2日). 2020年10月6日閲覧。

関連項目

外部リンク

空位
前タイトル保持者
フロイド・メイウェザー・ジュニア
WBC世界スーパーウェルター級王者

2016年5月21日 - 2018年12月22日

次王者
トニー・ハリソン
前王者
トニー・ハリソン
WBC世界スーパーウェルター級王者

2019年12月21日 - 現在

次王者
N/A
前スーパー王者
ジェイソン・ロサリオ
WBA世界スーパーウェルター級スーパー王者
2020年9月26日 - 現在
次スーパー王者
N/A
前王者
ジェイソン・ロサリオ
IBF世界スーパーウェルター級王者

2020年9月26日 - 現在

次王者
N/A
前王者
ブライアン・カルロス・カスターノ
WBO世界スーパーウェルター級王者

2022年5月14日 - 現在

次王者
N/A