バトルフィールド2
ジャンル | FPS |
---|---|
対応機種 | PC |
開発元 | DICE |
運営元 | エレクトロニック・アーツ |
販売元 | エレクトロニック・アーツ |
シリーズ | バトルフィールドシリーズ |
バージョン | Ver.1.50 |
人数 | 1人(オンライン時:2-64人) |
メディア | CD-ROM |
稼働時期 |
![]() ![]() ![]() |
対象年齢 |
ESRB:T(13歳以上) PEGI:16 |
必要環境 |
OS:Windows XP CPU:Pentium 4 1.7GHz以上 メモリー:512MB以上 HDD:2.3GB以上の空き容量 ビデオカード:RAM 128MB以上 CD-ROM速度:16倍速以上のドライブ DirectX:9.0c以上 その他:マウス・キーボード |
エンジン | Refractor 2 |
売上本数 | 約100万本 |
その他 | ゲームパッド・ジョイスティック(使用可能) |
『バトルフィールド2』(Battlefield 2, 略称:BF2)は、エレクトロニック・アーツより2005年7月7日に発売されたファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)。バトルフィールドシリーズの第3作。
近未来のアジアにおける、アメリカ・中東連合・中国との架空の戦争をモチーフとしている(カザフスタン・中国・NATO)。発売1週間の時点で、全世界で100万本の販売を達成したと発表された。パッチ1.03では、マルチプレイのみで使用可能なウェーク島マップが追加された。これで、『BF1942』デモ版から『BF2142』まで、PC版シリーズすべてに渡ってウェーク島マップが存在することになる(『BF2142』にはVer1.50公式パッチにて追加され、名実ともにPC版全シリーズにウェーク島マップが存在することとなった)。
概要
登場兵科は前作に倣い、突撃兵・狙撃兵・対戦車兵・特殊兵・援護兵・衛生兵・工兵の7種類。銃弾の補給・体力の回復がそれぞれ援護兵・衛生兵からしかできなくなった(前作までは補給・回復ポイントがマップ上に存在した)。その代わり、制約はあるものの、回復バッグと弾薬バッグを配ることができるようになった。また、撃たれて体力がゼロになっても即死亡とはならず重傷になり、一定時間内であれば、衛生兵の持つショックパドルにより再び蘇生できるようになった(ただし、戦車砲・対戦車ミサイル・航空機からの爆撃・敵砲撃の直撃などを受けた場合は「死亡」となり、蘇生が不可能である)。これらの治療・蘇生・弾薬補給はそれぞれポイントが付き、ゲーム終了時に評価の対象となる。
司令官システムや分隊システム、音声チャットなどの新要素が追加され、チームとしての戦術性が増し、他のプレイヤーと協力して戦う楽しみ方が以前より増した。リーダーシップを発揮することで、指揮にもポイントが付く。
また、階級システムが導入され、インターネットで階級システムに対応したサーバー(ランクサーバー)でプレイすることで成績に応じて階級が上昇し、司令官になりやすくなったり、新たな銃器が使えるようになったりする。このサーバーでは階級だけでなく、戦闘の貢献度に応じて勲章などを受領することもできる。階級・ポイント・受領した勲章などは記録としてサーバーに蓄積される。
以前のシステムと異なり、報告はファンクションキーではなく、Qキーを押すことで現れる選択肢をマウスで選ぶ方式となった。
兵科
『BF2』には、7種の兵科が用意されている。プレイヤーは、それぞれ特性を持った以下の兵科を選び仮想戦争をプレイする。全兵科共通としてナイフ・ハンドガン・手榴弾(突撃兵・対戦車兵を除く)を装備する。
特徴
- 特殊兵
-
アサルトカービンとC4 プラスチック爆薬・消音器付きハンドガンを所持している。C4爆薬を使って橋を爆破して敵の移動を阻害できる他、敵歩兵や敵車両を待ち伏せて爆破したり、敵本拠地に潜入してレーダーや固定砲を爆破することで、敵司令官の能力を使用不能にすることができる。C4は装甲車両に対しても有効なため、C4を前面に設置した車両で敵に特攻することも可能。
- アサルトカービン・C4
- 狙撃兵
-
スナイパーライフルを持つ遠距離狙撃のスペシャリスト。また、クレイモア地雷を持っており、敵兵が通ると予想される位置に仕掛けておくことで、近付いてきた敵兵を殺傷することができる。近接戦闘には弱いうえ、狙撃銃は発射音が大きいために敵に居場所を推測されやすい。銃自体の弾数も少ないので、無駄撃ちはできない。特殊兵と同じく、ハンドガンには消音器が付いている。
- スナイパーライフル・クレイモア地雷
- 突撃兵
-
グレネードランチャーが付いた高精度のアサルトライフルを持ち、敵兵を倒すのに専念する。グレネードランチャーは、上手く使えば手榴弾よりも素早く複数の敵を一撃で仕留めることができる。また、スモークグレネードを持っており、特に装甲車両からの目眩ましをすることもできる。どの国の突撃兵もデフォルトのアサルトライフルは衛生兵と共通の物を持つ(MODを用いた場合は、この限りではない)。
- アサルトライフル(グレネードランチャー装備)・スモークグレネード
- 援護兵
- 装弾数100-200という、弾数の多いライトマシンガンを持っており、制圧射撃が可能である。また、他の兵士に弾薬補給を行うことができる。アモバッグは地面に置いておくこともでき、拾った味方兵士は弾薬をフル補給することができる。突撃兵のグレネードランチャー、対戦車兵の対戦車ミサイル・ロケットランチャー、狙撃兵の狙撃銃は弾数が少ないため、彼らのサポートに回ることでチームに貢献することができる。
- ライトマシンガン・アモバッグ
- 工兵
-
ショットガンを装備しており、近接戦闘ではかなりの威力を発揮する。本領は車両や装甲車両および橋を含む施設の修理である。また、すべての車両を一撃で撃破可能な対戦車地雷を持っており、仕掛け方次第では敵戦車や車両などを有効に撃破することができる。
- ショットガン・対戦車地雷・スパナ
- 衛生兵
- 自衛のためのアサルトライフルを持っているが、本領は治療と蘇生である。メディックバッグを地面に置いておくこともでき、拾った兵士(敵も含む)の体力は全回復する。また、一定時間内であればショックパドルを使うことで、撃たれて重傷を負い動けなくなった味方兵を蘇生させることができる。このショックパドルは、近接戦で敵兵を倒すこともできる。どの国の衛生兵もデフォルトのアサルトライフルは突撃兵のものからグレネードランチャーを取り除いたものを持つ(MODを用いた場合は、この限りではない)。
- アサルトライフル・メディックバッグ・ショックパドル
- 対戦車兵
- 対戦車ミサイルやロケットランチャーを装備しており、非装甲車両ならほぼ一撃で破壊できるほか、装甲車・戦車に対しても有効な打撃を与えることができる。自衛のためのサブマシンガンやショットガンを持っており、近距離で威力を発揮する。弾数が少ないので、援護兵にサポートしてもらうことが望ましい。また、前述のように対戦車ミサイルを敵兵に当てると問答無用で「即死」するため、対人ミサイルとして愛用する人もいる(これら愛用者はAT(Anti Tank)教団と呼ばれる事がある)。
- サブマシンガン・対戦車ミサイルもしくはロケットランチャー
それぞれのユニットは緊急時の自衛などのために、ナイフ・拳銃・また、対戦車兵とグレネードランチャーを装備した突撃兵以外は手榴弾を所持している。
登場武器
ゲームに参加するアカウント初期状態では、3ヶ国の勢力によって使用する一部武器は異なる。 これは陣営固定であり、例えばUSMC突撃兵がMEC突撃兵武装のAK-101・GP-30を使用することはできない。ただし、武器バックを拾うことで、他国軍の武器が使用できる。 なぜか、一部銃火器のモデリングや性能設定において疑問の声を上げざるを得ない部分もある(全く同じ弾薬を使用するはずのAK-101とM16A2の威力が違っていたりなど。兵器の名前などについてもミスが散見される)。
ちなみに、1.1パッチ以降からEU軍が追加された。
- ナイフ(1番)
- 近接戦闘専用武器としてナイフが割り当てられている。
- ナイフの特徴は弾切れがない事と、攻撃時非常に静粛性が高いので、目的外の敵に見つかりにくい事。
- ハンドガン(2番)
- 主にサブの射撃武器としてハンドガンが割り当てられている。
- ハンドガンの特徴は低威力近距離用であり、主にメイン武器の弾切れ状態時や近距離戦闘に向かない兵科が移動中に使用するなどされる。
- 主力対人武器(3番)
- 各兵科の主力対人武器として工兵にショットガン、狙撃兵にスナイパーライフル、他兵科に機関銃などが割り当てられている。
- 下表は各陣営の主力対人(3番)装備一覧
- ただし、各陣営の突撃兵は主力対人(3番)武器と投擲(4番)武器であるグレネードランチャーが一体であるために、両方が記述されている。
USMC(アメリカ海兵隊) MEC(中東連合軍) CHINA(人民解放軍) EU(欧州連合) 特殊兵 M4 AK-74U QBZ-97 HK53A3 狙撃兵 M24 SVD Type 88 L96A1 突撃兵 M16A2 M203 AK-101 GP-30 AK-47 GP-25 L85A2 AG-36 援護兵 M249 SAW RPK-74 QBB-95 HK21 工兵 M11-87 S12K NOR982 Benelli M4 衛生兵 M16A2 AK-101 AK-47 FAMAS 対戦車兵 MP5 PP-19 Type 85 MP5
- この他にゲーム内ポイントを貯めると使用可能になるアンロック武器と呼ばれる装備がある。アンロック武器は陣営によらず同じ武器が選択可能。
- 現在のパッチで解除できるアンロック武器
最初にアンロックできる武器 ←の武器性能 次にアンロックできる武器 ←の武器性能 特殊兵 G36C 命中精度 立:1.5 屈:1.2 伏:1.0 ズーム時:0.75 威力:25 SCAR-L 命中精度 立:1.5 屈:1.2 伏:1.1 ズーム時:0.75 威力:27 狙撃兵 M95(防弾ガラスを貫通できる威力を持つ) 命中精度 立:2 屈:1.5 伏:0.8 ズーム時:0.01 威力:190 L96A1 命中精度 立:2 屈:1.5 伏:0.8 ズーム時:0.005 威力:95 突撃兵 G3 M67 命中精度 立:1.3 屈:1.2 伏:1.0 ズーム時:0.8 威力:34 F2000 F2000 GL フラッシュバン 命中精度 立:1.3 屈:1.2 伏:1.0 ズーム時:0.8 威力:40 援護兵 PKM 命中精度 立:3 屈:1.2 伏:1.0 ズーム時:0.8 威力:45 MG36(G36Eが元の分隊支援火器だが、命中精度は低い) 命中精度 立:3 屈:1.2 伏:1.0 ズーム時:0.8 威力:30 工兵 MK3A1 威力:15×8 MP7 命中精度 立:1.3 屈:1.2 伏:1.1 ズーム時:0.8 威力:19 衛生兵 L85A1 命中精度 立:1.5 屈:1.3 伏:1.2 ズーム時:0.8 威力:34 G36E 命中精度 立:1.5 屈:1.3 伏:1.0 ズーム時:0.62 威力:32 対戦車兵 DAO-12 威力:12×8 P90 命中精度 立:1.3 屈:1.2 伏:1.1 ズーム時:0.8 威力:19
- 投擲武器(4番)
- 投擲武器として対戦車兵に対戦車ロケットランチャー、突撃兵にグレネードランチャー、そのほかの兵科には手榴弾が割り当てられている。
- 対戦車ロケットランチャーのみ主用途が対兵器用であり、それ以外は爆発性の対人投擲武器である。
- 突撃兵装備の例外として、アンロック武器G3を装備した場合はG3にグレネードランチャーが装備されていないため、他兵科同様手榴弾が装備される。
- 特殊武器(5番、6番)
- 各兵科において特殊兵装が存在する場合はここに割り当てられている。下表は各兵科の特殊装備一覧。
- (5番)装備一覧
- 突撃兵においてアンロック武器F2000を装備した場合のみ、自動的にスモークグレネード(煙幕手榴弾)がフラッシュバン(閃光手榴弾)に変更される。
- (6番)装備一覧
登場兵器
戦車 | 歩兵戦闘車 | 対空車両 | 軽装甲車両 | 非装甲車両 | 戦闘機 | 攻撃機 | ヘリコプター | 水上兵器 | 固定武器 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
M1A2 エイブラムス | LAV-25 | M6 ラインバッカー | HMMWV | DPV | F-18 ホーネット | A-10 サンダーボルト | AH-1Z ヴァイパー | RHIB ボート | BGM-71 TOW |
T-90 | BTR-90 | 2K22 ツングースカ | GAZ-3937 ヴォドニク | FAV バギー | F-35B ライトニングII | Su-25TM フロッグフット | AH-64D アパッチ・ロングボウ | エセックス | HJ-8 |
Type 98 | WZ551 | Type 95 SPAAA | NJ 2046 | ATV | F-15E ストライクイーグル | Q-5 ファンタン | MH-60S ナイトホーク | ジェトスキー | FIM-92 スティンガー |
チャレンジャー2 | BMP-3 | テクニカル | MiG-29 ファルクラム | OH-6 カイユース | イグラ | ||||
レオパルト2A6 | AIL Raider | Su-34 フルバック | Mi-17 ヒップ | ファランクス | |||||
トレーラートラック | J-10 | Mi-24 ハインド | |||||||
マッスルカー | J-13 | Mi-28 ハボック | |||||||
フォークリフト | ユーロファイター タイフーン | Z-8 | |||||||
WZ-10 | |||||||||
WZ-11 | |||||||||
ティーガー | |||||||||
EC635 |
マップ
- Kubra Dam
- Mashtuur City
- Operation Clean Sweep
- Gulf of Oman
- Daqing Oilfields
- Dragon Valley
- FuShe Pass
- Dalian Plant
- Road to Jalalabad
- Sharqi Peninsula
- Songhua Stalemate
- Strike at Karkand
- Wake Island 2007
- Zatar Wetlands
(全14マップ)
拡張パック
- 『バトルフィールド2 スペシャルフォース』
- 2005年11月24日に発売された拡張パック。特殊部隊に重点が置かれており、暗視ゴーグルや催涙ガスなどのアイテムを用いることができる。Navy SEALsやSAS・スペツナズなどの特殊部隊や反乱軍を扱ったマップ・銃器・兵器が登場。登場する銃器はF2000・MP7など。一部の武器は『BF2』のアンロック武器として使用可能。
- 『バトルフィールド2 ユーロフォース』
- 2006年3月20日に発売された拡張パック。欧州軍が追加された。
- 『バトルフィールド2 アーマードフューリ』
- 2006年6月7日に発売された拡張パック。中国軍と中東連合軍が米国中西部の大草原にまで侵略する。車両を航空機から投下できるようになる。
システム
- 司令官システム
- 立候補しておけば、能力や戦歴のあるものが司令官になることができる。司令官画面という独特の画面があり、レーダースキャンによる大まかな敵情把握・UAVによる局所的ながら詳細な敵情把握(と、部隊への報告)・固定砲台による援護砲撃・補給物資投下が可能である。的確な操作と指揮能力が求められ、責任重大であるが、上手に指揮すればその分得られるポイントも高い(勝利したチームの司令官は、獲得ポイントが自軍チームの平均ポイント×2になる)。
- 分隊システム
- 分隊を作ることができ、リスポーンポイントの他に、分隊長のところにリスポーンできるようになった。分隊長は司令官から指示を受け、分隊を率いて目標を達成することでリーダーシップ発揮によるポイントを獲得することができる。枠が空いていれば分隊長になることは容易であるが、その分責任が重いことは言うまでもない。なお、Tキーにより分隊コマンド(分隊長は分隊員に移動先指定や攻撃目標指定など移動先を指示したり、司令官にUAVや砲撃を要請することができる。分隊員は分隊長への要請という形で指令要請・砲撃要請・物資投下要請・車両投下要請のコマンドになる)を出すことができる。
大会
プレイヤー自身が発起人となって組織された運営委員会が主催する大会「BF2CTL(バトルフィールド2クラントーナメントリーグ)」が2006年4月14日より開催されている。プレイヤー主催ではあるが、エレクトロニック・アーツを始めとする企業の協賛を受けた公開大会である。クランに所属していれば参加できる大会であり、参加者エントリーはシーズンごとに行われる。
関連項目
外部リンク
- バトルフィールド2 公式サイト
- Battlefield Japan (@Battlefield_EAJ) - Twitter