マツカレハ
マツカレハ | ||||||||||||||||||||||||
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マツカレハ♀
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Dendrolimus spectabilis (Butler, 1877) |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||
マツカレハ |
マツカレハ(学名:Dendrolimus spectabilis)は、チョウ目カレハガ科に属する昆虫である。幼虫は、マツケムシと呼ばれることがある。日本全国およびシベリア、樺太、朝鮮半島に分布する。
形態
成虫は翅の開張が70 - 90mmになる。全体に褐色で、前翅にはまだら模様があるが、個体によってかなり異なる。幼虫は背面が銀灰色で腹面は金色になり、背面に藍黒色の長い毛を密生する。胸部の毛には毒針毛がある。頭部付近に毒針毛の束を2束持っており、この束は刺激を受けると膨らむ。また、繭には幼虫の時にもっていた毒針毛が残る。終齢幼虫は約65mmで大型になる。成虫には毒針毛はない。
生態
冬に松の幹に藁で巻くこも巻きは、江戸時代から駆除方法として行われたが、最新の知見では、効果が無いことが分かっている。
森林への被害
時には大量発生し、食害により地域の森林が大規模に枯損するほどになることがある。
1919年以降、樺太でマツカレハの食害が顕著となり、4年間で8800万石が被害に遭った[1]。
また、1924年には樺太の大泊湾一帯で大量発生。一夜にして数百町歩の森林が食い荒らされたとの記録も残る[2]。