中京競馬場前駅

中京競馬場前駅
南口(2018年6月)
ちゅうきょうけいばじょうまえ
CHŪKYŌ-KEIBAJŌ-MAE
NH23 前後 (1.6 km)
(1.3 km) 有松 NH25
所在地 名古屋市緑区大将ケ根二丁目1272
北緯35度3分41.55秒 東経136度58分52秒 / 北緯35.0615417度 東経136.98111度
所属事業者 名古屋鉄道
所属路線 名古屋本線
キロ程 51.4 km(豊橋起点)
電報略号 NH  24 
駅構造 地上駅(半高架)
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
3,779人/日(降車客含まず)
-2021年[1]-
乗降人員
-統計年度-
7,559人/日
-2021年[1]-
開業年月日 1953年昭和28年)7月15日
備考 終日駅員配置駅

中京競馬場前駅(ちゅうきょうけいばじょうまええき)は、愛知県名古屋市緑区大将ケ根2丁目にある名古屋鉄道(名鉄)名古屋本線である。駅番号はNH24

名古屋市内にある名鉄の駅で最も南に位置する。なお、駅の至近(東側から南側)が豊明市との境界となっているほか、中京競馬場も敷地の大半が豊明市に所在する。

歴史

年表

なお、当駅が開業する以前の1931年昭和6年)6月から1935年(昭和10年)頃まで、当駅から西へ約200m地点[14]に桶狭間駅があった。

駅構造

2面2線のホームを持つ築堤上の高架駅。地形の関係で有松駅方はほぼ地平となり、駅付近の構外には踏切もある。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される(そのため臨時停車する列車の誤通過を防ぐために当駅手前に標識が設置されている)。ホームは前後駅方を向いて、右にゆるくカーブしている。また上りは速度制限が解除されるために加速しながら通過することが多い。

改札は1箇所のみだが、出入口は競馬場方面の北口のほか、駅の改装後国道1号側に新たに設置された南口がある。

競馬開催および場外発売実施を考慮し、日常的な利用に比して自動改札機が多めに設置されているほか、臨時券売機(通常はシャッターで閉鎖、manaca使用不可)も設置されている。また、名鉄の駅としてはホームの幅が比較的広く、特に下りホームは顕著である。上下各ホームにエアコンのついた待合室がある。駅自動放送(詳細型、臨時停車に備えて到着時の放送もあり)、LED式発車案内も2001年平成13年)の駅舎改装時より設置されている。

バリアフリー対応として、エレベーターおよびエスカレーターが各ホームに設置されているほか、改札外にあるトイレには身障者用のものも設置されている(基本的に施錠されているため利用時には駅係員に申し出る必要がある)。2018年(平成30年)にはホームの嵩上げ工事が行われた。

当駅は終日駅員配置駅であるため常時有人窓口でミューチケットを買うことができるが当駅発着となるミューチケットは快速特急や特急の臨時停車がある日にのみ指定して購入できる。

のりば
番線 路線 方向 行先
1 NH 名古屋本線 下り 金山名鉄名古屋方面[15]
2 上り 東岡崎豊橋方面[15]

配線図

中京競馬場前駅 構内配線略図

東岡崎・
豊橋方面
中京競馬場前駅 構内配線略図
神宮前・
名古屋方面

出典:[16]


利用状況

  • 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は9,775人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中40位、 名古屋本線(60駅)中16位であった[17]
  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は12,194人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中32位、 名古屋本線(61駅)中15位であった[18]


『愛知県統計書』『愛知県統計年鑑』『とよあけの統計』各号等によると、一日平均乗車人員、降車人員および乗降人員の推移は以下の通りである。

一日平均乗車・降車・乗降人員の推移
乗車
人員
降車
人員
乗降人員 備考
総数 定期
1953(昭和28)年度 *650 *681 *1331 *369 [19]7月15日開業
1954(昭和29)年度 677 677 1354 *506 [20]
1955(昭和30)年度 650 654 1304 *589 [21]
1956(昭和31)年度 844 846 1690 *789 [22]
1957(昭和32)年度 1132 1137 2269 *1100 [23]
1958(昭和33)年度
1959(昭和34)年度
1960(昭和35)年度
1961(昭和36)年度
1962(昭和37)年度
1963(昭和38)年度
1964(昭和39)年度
1965(昭和40)年度
1966(昭和41)年度
1967(昭和42)年度
1968(昭和43)年度 10799 7288 [24]
1969(昭和44)年度 10366 7406 [24]
1970(昭和45)年度 11616 7429 [24]
1971(昭和46)年度 12553 7180 [24]
1972(昭和47)年度 12100 6749 [24]
1973(昭和48)年度 6621 6791 13412 7022 [25]
1974(昭和49)年度 6881 7077 13958 7321 [25]
1975(昭和50)年度 6365 6474 12839 6714 [25]
1976(昭和51)年度 6312 6329 12641 6935 [26]
1977(昭和52)年度 6334 6355 12689 7351 [26]
1978(昭和53)年度 6154 6192 12346 7091 [26]
1979(昭和54)年度 6204 6224 12428 7026 [26]
1980(昭和55)年度 6022 6039 12061 7056 [26]
1981(昭和56)年度 5776 5793 11569 6938 [26]
1982(昭和57)年度 5538 5557 11095 6899 [27]
1983(昭和58)年度 5481 5495 10976 7110 [27]
1984(昭和59)年度 5500 5500 11000 7249 [27]
1985(昭和60)年度 5486 5485 10971 7169 [27]
1986(昭和61)年度 5692 5693 11385 7559 [27]
1987(昭和62)年度 5868 5877 11745 7943 [28]
1988(昭和63)年度 5837 5846 11683 7818 [28]
1989(平成元)年度 5939 5937 11876 7872 [28]
1990(平成02)年度 6225 6227 12452 7905 [28]
1991(平成03)年度 6323 6324 12647 7949 [28]
1992(平成04)年度 6094 6100 12194 7824 [29]
1993(平成05)年度 5976 5982 11958 7751 [29]
1994(平成06)年度 6220 6243 12463 7448 [29]
1995(平成07)年度 6014 6043 12057 7233 [29]
1996(平成08)年度 5752 5783 11535 6987 [29]
1997(平成09)年度 5510 5537 11047 6685 [30]
1998(平成10)年度 5311 5336 10647 6476 [30]
1999(平成11)年度 4837 4859 9696 6116 [30]
2000(平成12)年度 4505 4524 9029 5742 [30]
2001(平成13)年度 4424 4444 8868 5424 [31]
2002(平成14)年度 4496 4522 9018 5315 [31]
2003(平成15)年度 4618 4641 9259 5512 [31]
2004(平成16)年度 4615 4653 9268 5490 [32]
2005(平成17)年度 4660 4690 9350 5479 [32]
2006(平成18)年度 4778 4802 9580 5549 [32]
2007(平成19)年度 4729 4745 9474 5539 [32]
2008(平成20)年度 4799 4824 9623 5704 [32]
2009(平成21)年度 4688 4710 9398 5676 [33]
2010(平成22)年度 4384 4405 8789 5777 [34]
2011(平成23)年度 4509 4441 8950 5793 [34]
2012(平成24)年度 4614 4567 9181 5694 [34]
2013(平成25)年度 4910 4865 9775 5966 [34]
2014(平成26)年度 4782 4756 9538 5942 [34]
2015(平成27)年度 4752 4718 9470 6055 [35]
2016(平成28)年度 4814 4774 9588 6183 [35]
2017(平成29)年度 4941 4901 9842 6389 [35]
2018(平成30)年度 5034 4998 10032 6611 [35]
2019(令和元)年度 4888 4862 9750 6685 [35]
2020(令和02)年度 7207 [36]
2021(令和03)年度 7559 [37]

* 千人単位からの概算値

準急停車駅であるが両隣の前後駅と有松駅より利用客は少なく急行は臨時停車がない場合ほとんど通過する。

臨時停車

毎週土日に行われる中京競馬開催および場外発売実施時には競馬ファンで賑わう。準急停車駅(平日の朝に急行が2本のみ特別停車。この2本は有松駅を通過する)であるが、中京競馬場の最寄り駅であることから中京競馬開催および場外発売実施時は(開催日は場外発売開始より早い時間帯から)、日中(概ね9時台から17時台まで。場外発売の日は15時台と16時台にのみ停車となることがある)の急行全列車が臨時停車する。2020年令和2年)は10月4日まで新型コロナウイルス感染予防のため中京競馬場に一般客が入ることはできなかったが、初めの頃は従来どおり土日の臨時停車は行われていた[38]2021年(令和3年)5月の改正後は一時臨時停車する系統が限られていた(豊川線急行のみ)が、2022年(令和4年)に全便停車に戻っている。コロナ前は一部の快速特急(主に開催日や場外発売する日曜日の午前中)や特急(主にGI開催日の夕方)も臨時停車していたが、改正後は快速特急や特急の臨時停車は2022年までは行われていなかった。

なお、快速特急と特急の臨時停車は2023年3月26日のG1(高松宮記念)開催日に復活した。この日は朝から急行が臨時停車し、夕方に快速特急と特急も追加で数本臨時停車した。同年12月3日のG1(チャンピオンズカップ)開催日も同様に復活して優等列車が臨時停車した。

毎年6月第一土・日曜日には中京競馬場の場外発売に加えて有松絞りまつりと桶狭間古戦場まつりも開催されるために隣の有松駅とともに日中に急行の臨時停車が行われ、当駅も大変混雑する。

駅周辺

桶狭間の戦いで知られる桶狭間古戦場伝説地が近い。

中京競馬開催日に限り名鉄バスが受託して運行する臨時の無料シャトルバスがあったが、2012年(平成24年)に廃止となった。駅前にロータリー等は存在せず、駅前を発着するバス路線はない。

北口

中京競馬場までは屋根付きの遊歩道が設置されており、西入場門まで徒歩で約10分[39]の距離である。

南口

有料駐輪場と駅前広場がある。

バス路線

名古屋市営バス「太子」バス停 - 北口より徒歩で8分程度。

豊明市ひまわりバス「桶狭間古戦場伝説地」バス停 - 国道1号を挟んだ豊明市内。南口より徒歩で5分程度。

隣の駅

名古屋鉄道
NH 名古屋本線
快速特急特急急行
通過 
快速特急特急(臨時停車。詳細は#臨時停車を参照)
知立駅(NH19) - 中京競馬場前駅(NH24)- 神宮前駅(NH33)
急行(平日朝の特別停車および臨時停車。臨時停車の詳細は#臨時停車を参照)
前後駅(NH23) - 中京競馬場前駅(NH24) - 鳴海駅(NH27)
準急・■普通
前後駅(NH23) - 中京競馬場前駅(NH24) - 有松駅(NH25)

脚注

注釈

出典

  1. ^ 令和3年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2022年7月24日閲覧。
  2. ^ 名古屋市緑区の一部で町名・町界変更を実施(平成19年11月17日実施) - 名古屋市(2015年10月20日閲覧)
  3. ^ 岸義則「読者短信」『鉄道ピクトリアル』第248巻、電気車研究会、1971年3月、90頁。
  4. ^ a b 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1044頁。
  5. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、570頁。
  6. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1072頁。
  7. ^ “バリアフリー化に配慮 中京競馬場前駅の落成式”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 20(なごや東版). (2001年3月23日)
  8. ^ 10月1日にダイヤ改正を実施』(プレスリリース)名古屋鉄道、2001年8月28日。 オリジナルの2001年9月9日時点におけるアーカイブhttp://www.meitetsu.co.jp:80/meitetsu/shin/130828-j.html2017年8月27日閲覧。"名古屋本線 中京競馬場前駅で急行の特別停車を実施"。
  9. ^ “東山公園駅など今年分25駅決定 中部の駅百選”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 37. (2001年10月14日)
  10. ^ 「鉄道記録帳」『RAIL FAN』第51巻第12号、鉄道友の会、2004年12月号、28頁。
  11. ^ ダイヤ改正に関する別紙資料(1)はこちらをご参照ください。” (PDF). 名古屋鉄道. 2015年3月9日閲覧。
  12. ^ ICカード『manaca』のサービス開始日について』(プレスリリース)名古屋鉄道、2010年11月11日。 オリジナルの2015年5月2日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20150502112509/http://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2010/20101111.html2015年5月2日閲覧。"名古屋本線 中京競馬場前駅で急行の特別停車を実施"。
  13. ^ トランパス対応「SFパノラマカード」・「回数乗車券」の発売及び利用終了のお知らせ』(プレスリリース)名古屋鉄道、2010年12月13日。 オリジナルの2010年12月20日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20101220081415/http://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2010/1206592_1138.html2017年8月27日閲覧。"名古屋本線 中京競馬場前駅で急行の特別停車を実施"。
  14. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名鉄電車・バス時刻表』 VOL.3、名古屋鉄道、1986年。
  15. ^ a b 中京競馬場前(NH24)(ちゅうきょうけいばじょうまえ) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  16. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
  17. ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
  18. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
  19. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和30年刊行』、愛知県、1955年、307頁
  20. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和31年刊行』、愛知県、1956年、305頁
  21. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和32年刊行』、愛知県、1957年、321頁
  22. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和33年刊行』、愛知県、1958年、337頁
  23. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和34年刊行』、愛知県、1959年、381頁
  24. ^ a b c d e 豊明市(編)『とよあけの統計 昭和48年版』、豊明市、1973年、19頁
  25. ^ a b c 豊明市市長公室企画課(編)『とよあけの統計 昭和54年版』、豊明市、1979年、26-27頁
  26. ^ a b c d e f 豊明市市長公室企画課(編)『とよあけの統計 昭和58年版』、豊明市、1983年、72-73頁
  27. ^ a b c d e 豊明市市長公室企画課(編)『とよあけの統計 昭和63年版』、豊明市、1988年、66-67頁
  28. ^ a b c d e 豊明市市長公室企画課(編)『とよあけの統計 1993年版』、豊明市、1993年、66-67頁
  29. ^ a b c d e 豊明市市長公室企画課(編)『とよあけの統計 1998年版』、豊明市、1998年、66-67頁
  30. ^ a b c d 豊明市市長公室企画課(編)『とよあけの統計 2002年版』、豊明市、2002年、65-66頁
  31. ^ a b c 豊明市市長公室企画課(編)『とよあけの統計 2005年版』、豊明市、2005年、63-64頁
  32. ^ a b c d e 企画部企画政策課(編)『とよあけの統計 2010年版』、豊明市、2010年、89-90頁
  33. ^ 市民生活部市民協働課(編)『とよあけの統計 2011年版』、豊明市、2011年、87-88頁
  34. ^ a b c d e 市民生活部市民協働課(編)『とよあけの統計 2016年版』、豊明市、2016年、75-76頁
  35. ^ a b c d e とよあけの統計(2021版) 10-4 鉄道利用状況”. 豊明市. 2022年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月7日閲覧。
  36. ^ 令和2年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2021年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月5日閲覧。
  37. ^ 令和3年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2022年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月5日閲覧。
  38. ^ 名鉄臨時停車のお知らせ 2020年9月26日のアーカイブ
  39. ^ 所在地・アクセス(中京競馬場) - JRA(2012年2月23日閲覧)
  40. ^ 全体マップ(中京競馬場) - JRA(2012年2月23日閲覧)

関連項目

外部リンク