凪良ゆう
凪良 ゆう (なぎら ゆう) | |
---|---|
誕生 |
1973年1月25日(50歳) 日本・滋賀県 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 2006年 - |
ジャンル |
ボーイズラブ 恋愛 |
代表作 |
『流浪の月』(2019年) 『汝、星のごとく』(2022年) |
主な受賞歴 |
本屋大賞(2020年・2023年) 高校生直木賞(2023年) |
デビュー作 | 「恋するエゴイスト」(2006年) |
ウィキポータル 文学 |
凪良 ゆう(なぎら ゆう、1973年1月25日 - )は、日本の小説家。滋賀県生まれ。
経歴
母子家庭で育つが、小学6年の時に母親が帰ってこなくなったことにより児童養護施設で生活するようになる。高校を1年で自主退学した後、アルバイトを掛け持ちしながら生活した[3]。もともとは漫画家志望だったが[4]、『銀河英雄伝説』の二次創作にはまる[5]。執筆活動に入ってからは、ボーイズラブを10年以上書き続ける一方で、ボーイズラブ以外の作品も執筆している。一貫しているのは「どこまでも世間と相いれない人たち」を書いてきたことだという[6]。
2006年、「小説花丸」に掲載された中篇「恋するエゴイスト」でデビュー[7]。2007年、『花嫁はマリッジブルー』が初著書となる。
2020年、『流浪の月』で第17回本屋大賞を受賞[8]。2023年、『汝、星のごとく』で第20回本屋大賞と第10回高校生直木賞を受賞[9]。
受賞・候補歴
- 2019年 - 『流浪の月』で第17回キノベス!第7位[10]
- 2020年 - 『流浪の月』で第41回吉川英治文学新人賞候補[11]
- 2020年 - 『流浪の月』で第17回本屋大賞を受賞[8]
- 2020年 - 『わたしの美しい庭』で第11回山田風太郎賞候補[12]
- 2022年 - 『汝、星のごとく』で第168回直木三十五賞候補[13]
- 2023年 - 『汝、星のごとく』で第20回本屋大賞を受賞[9]
- 2023年 - 『汝、星のごとく』で第10回高校生直木賞を受賞
著作
恋愛前夜シリーズ
- 恋愛前夜(2011年11月 キャラ文庫)
- 求愛前夜 恋愛前夜2(2014年4月 キャラ文庫)
美しい彼シリーズ
- 美しい彼(2014年12月 キャラ文庫)
- 憎らしい彼 美しい彼2(2016年12月 キャラ文庫)
- 悩ましい彼 美しい彼3(2019年7月 キャラ文庫)
- interlude 美しい彼 番外編集(2021年9月 キャラ文庫)
周と西門シリーズ
- 闇を呼ぶ声 -周と西門-(2017年1月 プラチナ文庫)
- 満願成就 -周と西門-(2018年9月 プラチナ文庫)
その他
- 花嫁はマリッジブルー(2007年11月 白泉社花丸文庫)
- 恋愛犯 Love holic(2008年5月 白泉社花丸文庫black)
- 花嫁は今夜もブルー(2008年9月 白泉社花丸文庫)
- 初恋姫(2009年2月 白泉社花丸文庫)
- 未完成(2009年4月 白泉社花丸文庫 / 2014年1月 プラチナ文庫)
- 夜明けには優しいキスを(2009年7月 白泉社花丸文庫 / 2014年2月 プラチナ文庫)
- 全ての恋は病から(2010年3月 白泉社花丸文庫)
- 落花流水(2010年4月 SHYノベルス)
- 散る散る、満ちる(2010年7月 ショコラノベルス / 2012年2月 CHOCOLAT BUNKO)
- 叶わない、恋をしている(2010年11月 SHYノベルス / 2015年4月 SHY文庫)
- 真夜中クロニクル(2011年4月 大誠社リリ文庫 / 2017年10月 プラチナ文庫)
- 積木の恋(2011年10月 プラチナ文庫)
- もったいない!(2011年12月 角川ルビー文庫)
- うすくれないのお伽話(2012年4月 白泉社花丸文庫)
- まばたきを三回(2012年5月 CHOCOLAT BUNKO)
- 天涯行き(2012年6月 キャラ文庫)
- お菓子の家 〜un petit nid〜(2012年9月 プラチナ文庫)
- 恋をするということ(2012年12月 幻冬舎ルチル文庫)
- きみが好きだった(2013年2月 徳間書店)
- あいのはなし(2013年9月 CHOCOLAT BUNKO)
- 雨降りvega(2013年12月 幻冬舎ルチル文庫)
- おやすみなさい、また明日(2014年1月 キャラ文庫)
- 365+1(2014年7月 プラチナ文庫)
- それはおまえが童貞だからです(2014年10月 幻冬舎ルチル文庫)
- 愛しのいばら姫(2014年12月 プラチナ文庫)
- ショートケーキの苺にはさわらないで(2015年2月 CHOCOLAT BUNKO)
- ここで待ってる(2015年7月 キャラ文庫)
- ニアリーイコール(2015年8月 新書館ディアプラス文庫)
- 累る -kasaneru-(2015年10月 プラチナ文庫)
- 初恋の嵐(2015年11月 キャラ文庫)
- 愛しのニコール(2016年4月 CHOCOLAT BUNKO)
- 薔薇色じゃない(2016年6月 幻冬舎コミックス)
- 神さまのビオトープ(2017年4月 講談社タイガ)
- 天水桃綺譚(2017年5月 プラチナ文庫)
- 2119 9 29(2017年7月 ショコラ文庫)
- セキュリティ・ブランケット(2017年12月 - 2018年1月 キャラ文庫 上下巻)
- すみれ荘ファミリア(2018年7月 富士見L文庫)
- きみが好きだった(2018年12月 キャラ文庫)
- 流浪の月(2019年8月 東京創元社 / 2022年2月 創元文芸文庫)
- わたしの美しい庭(2019年12月 ポプラ社 / 2021年12月 ポプラ文庫)
- 滅びの前のシャングリラ(2020年10月 中央公論新社)
- 汝、星のごとく(2022年8月14日 講談社)
- 星を編む(2023年11月8日 講談社)
単行本未収録
- 小説
- 恋するエゴイスト(「小説花丸」2006年冬号/2014年6月 白泉社【電子書籍】)
- Fool For You 「恋愛前夜」番外編(2014年11月 徳間書店【電子書籍】)
- そろそろ、どうですか 「初恋の嵐」番外編(2018年2月 徳間書店【電子書籍】)
- ミステイク(「小説キャラ」2020年1月号)
- 表面張力(「小説現代」2021年2月号)→すみれ荘ファミリア(2021年5月14日 講談社タイガ)に収録
- エッセイなど
メディア出演
- タイプライターズ〜物書きの世界〜(2021年9月25日、フジテレビ) - 町田そのこと共にゲスト出演
脚注
- ^ “本屋大賞に凪良ゆうさん「汝、星のごとく」 「流浪の月」続き2度目”. 朝日新聞. (2023年4月12日) 2023年4月12日閲覧。
- ^ 凪良ゆうの一覧 - ブックライブ
- ^ “15歳で1人で生きる決意、本屋大賞の作家・凪良ゆうさんを絶望から救った「物語」…STOP自殺 #しんどい君へ”. 読売新聞. (2023年8月28日) 2023年8月31日閲覧。
- ^ “作家の読書道 第214回:凪良ゆうさん”. WEB本の雑誌. 本の雑誌社 (2020年1月25日). 2020年4月18日閲覧。
- ^ “本屋大賞作家はBL出身 銀英伝の二次創作がきっかけ”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2020年4月7日) 2020年4月12日閲覧。
- ^ “凪良ゆうさん「流浪の月」インタビュー 理想像ではなく、生身の男性を”. 好書好日. 朝日新聞社 (2019年12月4日). 2020年4月18日閲覧。
- ^ “<凪良ゆうインタビュー>センシティブな筆致にファン急増中。「好きに書いていいよ」が生んだ名作『流浪の月』”. 文藝春秋BOOKS. 文藝春秋 (2020年1月23日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ a b “これまでの本屋大賞”. 本屋大賞. 2020年10月25日閲覧。
- ^ a b “凪良ゆう氏『汝、星のごとく』で2度目の『本屋大賞』受賞 代表作に『美しい彼』『流浪の月』”. ORICON NEWS (oricon ME). (2023年4月12日) 2023年4月12日閲覧。
- ^ 『紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30「キノベス!2020」を発表』(プレスリリース)紀伊國屋書店、2019年12月26日 。2020年11月26日閲覧。
- ^ “第41回吉川英治文学新人賞の候補作に、凪良ゆう『流浪の月』が選ばれました”. 東京創元社 (2020年1月28日). 2020年11月26日閲覧。
- ^ 『規格外の面白さ、ここにあり。第11回山田風太郎賞、候補作品決定!』(プレスリリース)株式会社KADOKAWA、2020年9月23日 。2020年11月26日閲覧。
- ^ “公益財団法人日本文学振興会”. 日本文学振興会. 2022年12月17日閲覧。
外部リンク
- 凪良ゆう(@nagira_yuu) - Twitter
- 15歳で1人で生きる決意、本屋大賞の作家・凪良ゆうさんを絶望から救った「物語」(読売新聞2023年8月28日)