小山車両センター
小山車両センター | |
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基本情報 | |
国 | ![]() |
鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道 |
帰属組織 | 大宮支社 |
所属略号 | 宮ヤマ |
車両基地概要 | |
敷地面積 | 68,264 m2 |
配置両数 | |
電車 | 1016両 |
合計 | 1016両 |
備考 | 2022年4月現在 敷地面積は有価証券報告書の値[1] |
小山車両センター(おやましゃりょうセンター)は、栃木県下野市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)大宮支社の車両基地である。
旧高崎鉄道管理局宇都宮運転所の運用下にあった東北本線中距離電車の車庫として、小金井駅の北方に開設され、2004年(平成16年)まで小山電車区と呼ばれていた。当初は宇都宮市郊外(岡本駅付近)に建設する予定であったが周辺住民の反対に遭い、再度石橋 - 雀宮間で計画が練られたもののこちらでも周辺住民の反対に遭い、今度は間々田駅付近と小金井駅付近が候補に挙がり、それぞれの地元が誘致合戦を行った結果、小金井駅付近に開設されることになったという経緯を持つ。
2006年(平成18年)3月17日までは東大宮派出所があったが、3月18日から大宮総合車両センターの管轄に変更された。
配置車両の車体に記される略号
「宮ヤマ」…大宮支社を意味する「宮」と、小山を意味する「ヤマ」から構成される。
配置車両
2022年4月1日現在の配置車両は以下の通り[2]
電車 | 気動車 | 機関車 | 客車 | 貨車 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
1016両 | 0両 | 0両 | 0両 | 0両 | 1016両 |
電車
- E231系(近郊タイプ)(665両)
- 基本10両編成49本(U501~541および584~591編成・490両)と付属5両編成35本(U2~69および105~118編成[注 1]・175両)が配置されている。グリーン車は基本編成に2両連結されている[2]。
- 運用は以下の区間の普通・快速列車で行われている。
- 湘南新宿ラインの東海道線 - 高崎線系統(小田原 - 高崎間)は2004年10月16日から運用を外れていたが、2015年3月14日ダイヤ改正の国府津車両センター所属車両及びE233系3000番台との併合運用開始、E233系との共通運用化を機に再び運用に入っている。
- 2006年3月~7月及び2008年2月には車両不足を理由に、一部編成が国府津車両センターに貸し出された。詳細はE231系の当該項目を参照。
- 2004年以降に落成した車両(U501~541編成のグリーン車、U584編成以降、U105編成以降)は、2段式の車内LED式旅客案内表示器やドアランプが設置されている。
- E233系3000番台(250両)
- E131系(45両)
- 600番台3両編成15本(TN1~15編成・45両)が配置されている
- 2022年3月12日より日光線、宇都宮線(宇都宮 - 黒磯間)で運行を開始した。
- 日光線と宇都宮線で共通運用されており、宇都宮線ではラッシュ時を中心に2編成つないだ6両編成で運転される。
- 205系(48両)
- 600番台4両編成12本(Y1~12編成・48両)が配置されている[2]。
- 2013年3月16日から日光線で運用を開始し、宇都宮線(小金井 - 黒磯間)でも2013年8月24日より運用を開始した。
- 2022年3月11日をもって営業運転を終了した。
過去の配置車両
- 40系
- 日光線用として3両編成2本と予備車1両の計7両が配置されていた。1976年運用終了。
- 配置車両の中に、現在青梅鉄道公園で保存されているクモハ40054が含まれていた。
- 211系
- 3000番台5両編成16本が配置されていた。
- E231系の新製投入により、全編成が新前橋電車区に転出した。
- 113系
- 189系
- 115系
- かつての宇都宮線・高崎線における主力車両であり、最盛期には500両[3]以上が配置されていた。2004年4月現在では7両編成7本(うちロングシート車4本)と4両編成10本の計89両が配置されていた[4]。
- 2004年10月改正で定期旅客運用は消滅したが、その後は日光線用の107系の予備車および訓練車として使用された。
- 2006年には、大宮 - 奥多摩間の臨時快速「むさしの奥多摩」号に使用された。
- 2007年4月時点では、300番台4両編成1本(Y427編成)が配置されていた。Y427編成は予備車および訓練車として残存し、宇都宮地区や大宮地区での訓練に使用されたほか、東京地区での訓練に使用されることもあった。2007年にE231系の付属編成1本 (U-118編成) が訓練時の予備確保目的で増備されたため使用頻度が減少して保留車となったのち、2007年11月30日に長野総合車両センターに回送され、12月1日付けで廃車された
-
- 0番台2両編成8本が配置されていた。
- 日光線・宇都宮線(小金井 - 宇都宮間)の普通列車で運用されていたが、2013年3月に運用離脱、6月に廃車された。
- 運用数に対して編成数が少ないため、予備車が不足した場合は、高崎車両センターの115系や107系100番台を借り入れた。
- 485系(18両)
- クモヤ145形
- E995系(1両)[5]
- 蓄電池駆動電車システム試験用車両。
- 愛称は「NE Train スマート電池くん」。
- 2019年12月18日に長野総合車両センターへ廃車回送された。
- クモエ21形
- 救援車。事故等の際の資材及び重機運搬、人員の休憩所として使用される車両。
- クモエ21001が配置されていた。1986年10月25日に廃車され、現在は小山車両センター近くにある「日酸公園」に保存されている。
- キハ40形気動車
配置車両以外について
- かつては川越車両センター配置の205系や浦和電車区に配置されていた209系も見られた。宇都宮運転所配置時代のキハ40形も、車輪の転削を行うために当センターまで回送されることがあった。
- 国府津車両センター配置のE231系・E233系のほか、宇都宮線で運行される団体列車用の電車、臨時運用の東武100系などが留置される。
定期運用の受け持ち区間
過去の定期運用受け持ち区間
歴史
- 1965年(昭和40年)5月 - 宇都宮運転所が管轄する電車車庫として着工[11]。
- 1966年(昭和41年)7月11日 - 宇都宮運転所配置の115系を移管し、小山電車区として開設し一部で使用開始[12]。当時は日本国有鉄道高崎鉄道管理局の管轄で、略号は「高ヤマ」。
- 1969年(昭和44年)3月 - 東京北鉄道管理局の発足に伴い同局管轄に変更[12]。略号は「北ヤマ」に変更。
- 1969年(昭和44年)4月 - すべての建設工事が完了、全面使用開始[11]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本に移管[12]。東京圏運行本部(→東京地域本社→東京支社)の管轄で、略号は「東ヤマ」に変更。
- 2001年(平成13年)4月1日 - 大宮支社発足により同支社に移管[12]。同時に東大宮派出所が小山電車区の管轄となる[12]。略号は「宮ヤマ」に変更。
- 2004年(平成16年)6月1日 - 小山車両センターに改称[12]。
- 2005年(平成17年)3月25日 - ISO9001認証取得。
- 2006年(平成18年)3月18日 - 東大宮操車場構内にある東大宮派出所が大宮総合車両センターの下部組織となり、同センターの東大宮センターとなる[12]。同時に小山車両センター管轄から分離[12]。
構内
東北本線(宇都宮線)小金井駅 - 自治医大駅間に、広大な敷地を持つ[11]。検修能力500両以上、収容車両数400両以上と、発足当時は一大車両基地であった[11]。小金井駅から入出区線が伸びており、同駅から入出区を行う[11]。
主な業務は、所属車両の交番検査(205系のみ)または機能保全、仕業検査、車輪転削、故障対応、小金井駅の分割・併合作業等である[12]。
- 敷地面積 77,954.0 m2[11]
- 構内は宇都宮線上り線側より
脚注
注釈
出典
- ^ 第35期有価証券報告書 40頁 (PDF) - 東日本旅客鉄道
- ^ a b c d e 『JR電車編成表2022夏』交通新聞社、2022年、61-65頁。 ISBN 978-4-330-02822-4。
- ^ 交友社『'82国鉄車両配置表』 1982年
- ^ ジェー・アール・アール『JR電車編成表2004夏号』p.62
- ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2018夏 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2018年、p.60-63。ISBN 9784330884189。
- ^ a b 交友社『鉄道ファン』2017年7月号 「JR旅客会社の車両配置表」
- ^ “烏山線気動車「キハ40形」の引退イベントを実施します” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2017年2月9日), オリジナルの2017年2月11日時点におけるアーカイブ。 2017年4月23日閲覧。
- ^ “さよならキハ40形、JR烏山線の気動車引退”. 日本経済新聞. 電子版 (日本経済新聞社). (2017年3月4日). オリジナルの2017年3月3日時点におけるアーカイブ。 2017年4月23日閲覧。
- ^ “錦川鉄道株式会社 公式ホームページ | 錦川清流線>車両紹介”. 錦川鉄道. 2018年7月1日閲覧。
- ^ 交友社『鉄道ファン』2018年7月号 「JR旅客会社の車両配置表」
- ^ a b c d e f g h 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』2001年9月号「特集:JR高崎・宇都宮線」内「小山電車区の概要」pp.46 - 50
- ^ a b c d e f g h i j k l 交通新聞社『鉄道ダイヤ情報』2015年12月号シリーズ車両基地2015 Vol.27「JR東日本 小山車両センター」pp.50 - 57
参考文献
- 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』2001年9月号「特集:JR高崎・宇都宮線」内「小山電車区の概要」pp.46 - 50
- 交通新聞社『鉄道ダイヤ情報』2015年12月号シリーズ車両基地2015 Vol.27「JR東日本 小山車両センター」pp.50 - 57
関連項目
#
- 1982年11月15日国鉄ダイヤ改正
- JR東日本107系電車
- JR東日本E993系電車
- JR東日本キヤE991形気動車
- RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊-
- TDR臨
- いろは (鉄道車両)
- さざなみ (列車)
- むさしの号
- ヤマ
- 京葉線
- 京葉車両センター
- 四季彩
- 国鉄143系電車
- 国鉄165系電車
- 国鉄183系電車
- 国鉄30系電車
- 国鉄583系電車
- 国鉄マニ36形客車
- 国鉄新性能電車の編成記号一覧
- 大宮総合車両センター東大宮センター
- 宴 (鉄道車両)
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- 東海道線 (静岡地区)
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- 鎌倉 (列車)
- 青梅鉄道公園
- 静岡車両区