山部駅
山部駅 | |
---|---|
![]() 駅舎(2017年8月) | |
やまべ Yamabe | |
◄T31 布部 (5.8 km) (8.0 km) 下金山 T33► | |
所在地 | 北海道富良野市字山部 北緯43度14分40.77秒 東経142度22分53.66秒 / 北緯43.2446583度 東経142.3815722度 |
駅番号 | ○T32 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■根室本線 |
キロ程 | 66.7 km(滝川起点) |
電報略号 | ヤマ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- | 80人/日 -2014年- |
開業年月日 | 1900年(明治33年)12月2日[1] |
備考 | 無人駅 |
山部駅(やまべえき)は、北海道富良野市山部中町1にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線の駅である。かつては急行「狩勝」の停車駅で、現在でも同名の快速が停車する。駅番号はT32。電報略号はヤマ。
歴史
- 1900年(明治33年)12月2日:北海道官設鉄道十勝線の信号停車場として開業[1]。
- 1901年(明治34年)4月1日:駅に昇格[1]。一般駅[1]。
- 1905年(明治38年)4月1日:官設鉄道に移管[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物取扱い廃止[1]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物取扱い廃止[1]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:駅員無配置駅となり[2]、簡易委託化。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[1]。
- 1988年(昭和63年)12月2日:駅舎改築。
- 1990年(平成2年)9月1日:急行「狩勝」が廃止され、同名の快速が運転開始。これにより、札幌駅に直通する列車が消滅。
- 1994年(平成6年)4月1日:簡易委託廃止。無人化。
- 1994年(平成6年)4月1日:釧路支社管轄から本社鉄道事業本部管轄に変更。
駅名の由来
当駅の所在する地名より。地名は現在の山部川のアイヌ語名(松浦武四郎の旧図に「ヤマイ」、明治期の地図に「ヤマエ」と記載あり)からとされているが、原義は忘れられている[3]。
原義については「ヤムペ(yam-pe)」(冷たい・水)、「ヤムアエ(yam-a-e)」(栗を・我ら・食べる)、「ヤムペッ(yam-pet)」(冷たい・川)といった説が考えられている[3][4]。
駅構造
- 相対式ホーム2面2線を持つ地上駅。跨線橋はなく構内踏切を渡る。
- 滝川方面(2番線)は木のホーム、東鹿越方面(1番線)は砂利のホームである。
- 2番線ホームには1911年に建造されたレンガ造りのランプ小屋が残されている[5]。
- 無人駅。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■根室本線 | 下り | 東鹿越方面 |
2 | 上り | 富良野・滝川方面 |
利用状況
- 2012 - 2016年(平成24 - 28年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は42.6人[JR北 1]。
- 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は38.8人[JR北 2]。
- 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は33.6人[JR北 3]。
- 2015 - 2019年(平成27 - 令和元年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は31.6人[JR北 4]。
- 2016 - 2020年(平成28 - 令和2年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は24.8人[JR北 5]。
1日の平均乗降人員は以下の通りである[6]。
乗降人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2011 | 92 |
2012 | 84 |
2013 | 68 |
2014 | 80 |
駅周辺
山部の街並みがある。
- 国道38号・北海道道544号麓郷山部停車場線・北海道道706号南陽山部停車場線
- 富良野市役所山部支所
- 富良野警察署山部駐在所
- 山部郵便局
- ふらの農業協同組合(JAふらの)山部支所
- 富良野市立山部小学校
- ふらのバス・占冠村営バス「山部」・ノースライナー「山部駅前」停留所
- 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部北海道演習林[2]
- 空知川東側一帯の山林が該当地。演習林全体を管理する山部事務所が設置されている。
地域開拓のきっかけは1898年設置の北海道大学[注釈 2]第八農場と1899年に国有林の払い下げを受けた東京帝国大学北海道演習林だったが、第二次世界大戦後の農地改革により、北大農場は1950年に解消され、東大演習林も付属農地を売却した。また、山部駅付近にはアスベスト(石綿)鉱山が点在し、野沢鉱山や山部石綿鉱山などが操業していたが、1970年代までに採掘は中止されている。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■根室本線
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h 石野哲(編) 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、875頁。 ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「通報 ●飯田線三河川合駅ほか186駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1986年10月30日、12面。
- ^ a b 山田秀三 『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日。 ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ “アイヌ語地名リスト モク~リ P131-140”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月19日閲覧。
- ^ ふらビズム記事、「地域の歴史 富良野市山部」、2014年3月8日取材、2015年3月1日閲覧。
- ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月24日閲覧
- ^ 富良野市公式サイト、「山部地区プロフィール」、2015年3月1日閲覧。
- ^ 富良野市公式サイト、「山部地区年表(全ページ)」 (PDF)
JR北海道
- ^ “駅別乗車人員(2016) (PDF)”. 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 2 (2017年12月8日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月17日閲覧。
- ^ “根室線(富良野・新得間) (PDF)”. 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2018年7月2日). 2018年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
- ^ “根室線(富良野・新得間) (PDF)”. 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “根室線(富良野・新得間) (PDF)”. 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 (PDF)”. 地域交通を持続的に維持するために > 項目別のデータ. 北海道旅客鉄道 (2021年9月30日). 2022年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月1日閲覧。