恋する女たち (氷室冴子)
『恋する女たち』(こいするおんなたち)は、氷室冴子の小説。大森一樹監督・脚本で映画化されている。3人の女子高生の恋と友情を描いた作品である。
小説
1981年 集英社コバルト文庫 ISBN 9784086104029
映画化に伴い、装丁が変更されている。旧カバーのイラストの担当は石関詠子、新カバーは映画の写真である。
映画
1986年12月13日に斉藤由貴主演第2作目の日本映画として公開。上映時間は98分。同時上映は「タッチ2 さよならの贈り物」(監督:はしもとなおと)[1]。
原作小説は北海道が舞台だが、映画では金沢市に変更されている。
監督の大森一樹は、『ゴジラvsビオランテ』の監督に内定しており、その脚本を執筆中であったが難航していたため、その間に本作品を担当することとなった[2][1]。大森によれば、監督起用でトラブルが生じていたため、折衷案として大森の名が挙がったのだという[1]。
配給収入は9億5000万円[3][1]。1987年の興行ベスト10位となり、複数の映画賞も受賞するなど好評を得て、翌年には同じ座組で『トットチャンネル』が制作された[1]。
キャスト
- 吉岡多佳子:斉藤由貴
- 江波緑子:高井麻巳子
- 志摩汀子:相楽ハル子
- 沓掛勝:柳葉敏郎
- 神崎基志:菅原薫
- 大江絹子:小林聡美
- 吉岡比呂子:原田貴和子
- 神崎剛志:川津祐介
- 御子柴敏雄:蟹江敬三
- 志摩汀香:星由里子(特別出演)
- 小林博史:中村育二
- エリナ:渡辺祐子
- 山形亜裕子
スタッフ
- 製作:富山省吾、市村朝一
- 脚本協力:渡邊孝好
- 音楽:かしぶち哲郎
- 監督補:山下賢章
- 撮影:宝田武久
- 美術:村木与四郎
- 録音:宮内一男
- 照明:大澤暉男
- 編集:池田美千子
- 助監督:井上英之
- 製作担当者:徳増俊郎
- スチール:石月美徳
- 衣装協力:三松
- 協力:全日空
- 脚本、監督:大森一樹
- 配給:東宝
主題歌
斉藤由貴:「MAY」(発売元:キャニオン・レコード)
受賞歴
- 第11回日本アカデミー賞
- 優秀監督賞・優秀脚本賞:大森一樹
- 優秀主演女優賞:斉藤由貴
- 文化庁優秀映画賞
補足
- 大江千里も高井麻巳子とのツーショット写真での場面のみ出ていた(但し、出演者クレジットはなし)。
- 2006年に東宝よりDVD化
漫画
- 作画:南部美代子 集英社マーガレットコミックス
- 1987年7月 ISBN 9784088492902
- 1987年8月 ISBN 9784088493008
脚注
参考文献
- 編著 白石雅彦 編 『平成ゴジラ大全 1984-1995』スーパーバイザー 富山省吾、双葉社、2003年1月20日。 ISBN 4-575-29505-1。