1990年代

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ハッブル宇宙望遠鏡 湾岸戦争 オスロ合意 World Wide Web ソビエト連邦の崩壊 ドリー (羊) ダイアナ (プリンセス・オブ・ウェールズ) ルワンダ虐殺
上段:(左)1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡。(右)1991年に起きた湾岸戦争の砂漠の嵐作戦で、炎上する油田の上空を飛行する米空軍のF-16F-15
中段:(左上)1994年に起きたルワンダ虐殺によって、数十万におよぶ人命が失われる。(左下)1997年9月6日のダイアナの王室国民葬の葬列。数百万のイギリス国民がその死を悼んだ。(右)1993年9月13日のオスロ合意
下段:(左) 1996年に誕生したドリーは、成体の体細胞からクローン技術で生み出された最初の哺乳類である。(中央)1991年の8月クーデターベールイ・ドーム(ロシア共和国最高会議ビル)前で演説するボリス・エリツィン。その後の12月26日にソビエト連邦が崩壊する(ソビエト連邦の崩壊)。(右)開始から10年の間に、World Wide Webが世界的に広がる。

1990年代(せんきゅうひゃくきゅうじゅうねんだい)は、西暦グレゴリオ暦1990年から1999年までの10年間を指す十年紀。この項目では、国際的な視点に基づいた1990年代について記載する。

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フィクションのできごと

  • 前半 - コラプサー・ジャンプを用いて宇宙開拓を行っていた国連探検移民団の移民船のうち1隻が、アルデバラン星系で異星の宇宙船の攻撃を受け撃沈される。事件の発生地である牡牛座(トーラス)からこの異星人は「トーラン」と命名され、トーランから移民船を防衛すべく国連探検軍(UNEF)が創設される。(小説『終りなき戦い』)[1]
  • 中頃 - 地球公転軌道前方のトロヤ点に、光を完全に吸収する平均直径約1,400キロメートルの天体「トロヤ物体」が出現。IBM-ITTのスキップシップによる探査飛行によって、トロヤ物体内部には1万5千人の居住に適した人工的な環境を持つセルが1億以上存在することが判明する。(小説『アグネスとヘクトルたちの物語』)[2]
  • 後半 - 宇宙船「シラノ」で火星に達し、シルチス陥没地5万年前の火星文明の遺跡を発掘していた学術調査隊が、大学だったと見られる建物の内部で初めて火星人の死体を発見。その1週間後には建物内で元素表が発見され、これを二言語併記資料として用いることで火星語の本格的な解読が可能になる。(小説『オムニリンガル』)[3]
  • 199×年5月下旬 - カノープス近辺に母星がある異星人「円盤人」の飛行物体群が、地球人との接触を目的として世界各地の主要都市に着陸。各地域派遣隊の代表が、地球人に対し「音楽話法」によって友好的な挨拶を行う。(小説『うるさい!』)[4]
  • 199×年某月 - 東京湾海底地震を伴い、1万数千年前の遺跡がある東京湾新島が出現。それと同時に、後に「オーガ」と命名される巨大怪獣東京湾海底に現れ、29日に三浦半島沖で海底調査船「しんかい6500」や海上自衛隊の護衛艦隊などを全滅させた後、東京ディズニーランド付近から上陸し、東京を蹂躙した後に地中に消える。(漫画『神の獣』)[5]
  • 199X年 - 宇宙知的生命共同体の手によって、世界中の人間が突然記憶喪失症(アムネジア)を発症。これにより文明は崩壊する。(小説・アニメ『風の名はアムネジア』)[6]
  • 199X年 - 遠宇宙で発生した重力崩壊に伴う大爆発により、ダイヤモンドより硬い物質でできたブロック群「クォース」が発生。あらゆる物体を砕きつつ地球に迫るクォースに対し、形が四角形になると分子分解を起こすという性質を利用しクォースを消滅させるため、「ブロックピース」の発射装置を搭載した戦闘機が開発される。(ゲーム『クォース』)[7]
  • 199X年 - 東京シティに存在するメインコンピューター「ランドマスター」が、超エネルギー物質「フリーゾン」を狙い地球侵攻を目論む侵略星人「ワルダー軍団」について警告する星間メッセージを受信。これを受け、スーパーメカニック群の開発と地球防衛隊「ダイアクロン」の結成が決定される。(玩具『ダイアクロン』)[8]
  • 199X年 - 天王寺上空に存在する現世と異世界「DEEP大阪」の接点で、かつて聖徳太子によって行われた封印が限界を迎える。封印を破って異世界のエネルギーが放出され、周辺の物体をDEEP大阪へと吸い込み始める。(ゲーム『通天閣』)[9]
  • 地球と火星の間の軌道を周回する人工惑星「ケプラー4号」が、ふたご座の一角から放たれた複数の画像からなる人為的な電波信号を約3日間に渡って受信。それと同時に、月面コペルニクスのラインホルト天文台が、ふたご座の方角にある恒星の光に周期的なゆらぎが生じているのを観測する。(小説『銀河を呼ぶ声』)[10]
  • バーナードなどの近傍恒星系の探査を主目的とした、無人探査船「ダイダロス・シリーズ」7機による外宇宙探査計画が開始される。(小説『航空宇宙軍史』)[11][12]
  • ケンタウルス座方面から飛来した異星人「フィスプ(旅する群れ)」が、地球近傍に達すると同時に地球への攻撃を開始。北アメリカ大陸アフリカ大陸などの一部は降下してきたフィスプに占領される。その後、アメリカ軍はフィスプへの反撃手段として原子力宇宙戦艦「大天使(ミカエル)」の建造を開始する。(小説『降伏の儀式』)[13][14]
  • マルディヴ諸島沖・深度4000メートルの海底で、深海調査船が作業中にチタニウムセシウムの合金でできた全長3メートルの金属塊を発見。これはインドの国立科学センターと日本の国立冶金研究所によって調査され、2005年に地球外の生物の手によるものと判断される。(小説『たそがれに還る』)[15]
  • 太陽系第10番惑星の存在が宇宙望遠鏡によって確認され、「魔王星(ルシファー)」と名付けられる。(漫画『2001夜物語』)[16]
  • 有人宇宙船で火星に達した第一次探検隊が、文字が刻まれたダイヤモンド製の「井戸」と、その近くで砂に埋もれていた火星人のミイラなどを発見。隊員に水をかけられたミイラが爆発を起こしたことから、井戸は水で死体を分解する葬儀場であると推測される。(小説『ノウンスペース』シリーズ)[17]

脚注

出典

  1. ^ ジョー・ホールドマン『終りなき戦い』早川書房、1985年、21頁。 ISBN 4-15-010634-7
  2. ^ オースン・スコット・カード『無伴奏ソナタ〔新訳版〕』早川書房、2014年、271-276,278-281,283-292,299-307,319,322,330頁。 ISBN 978-4-15-011940-9
  3. ^ H・ビーム・パイパー「オムニリンガル」『S-Fマガジン 1968年 12月号』第9巻第13号、早川書房、1968年12月、45・46・55 - 59・71 - 78頁。
  4. ^ 小松左京『虚空の足音』文藝春秋、1980年、79-88頁。 ISBN 978-4-16-717607-5
  5. ^ 巴啓祐『神の獣』講談社、1992年、3-15,28-40,48-69,81-117,132,135,254,255頁。 ISBN 978-4-06-319329-9
  6. ^ 菊地秀行『風の名はアムネジア』朝日ソノラマ、1983年、19,38-43,191,203-205頁。 ISBN 978-4-257-76260-7
  7. ^ ファミリーコンピュータ版『クォース』説明書 コナミ、1990年、3・4頁。
  8. ^ ストーリー - ダイアクロン オフィシャルサイト、2018年8月9日閲覧。
  9. ^ 『通天閣』取扱説明書 ソニー・ミュージックエンタテインメント、1995年、2頁。
  10. ^ 石原藤夫『画像文明』早川書房、1976年、239-247,251-253,258-261頁。 ISBN 978-4-15-030076-0
  11. ^ 谷甲州航空宇宙軍史 仮装巡洋艦バシリスク』早川書房、1985年、43-47頁。 ISBN 978-4-15-030200-9
  12. ^ 谷甲州『航空宇宙軍史 終わりなき索敵〔下〕』早川書房、1996年、345頁。 ISBN 978-4-15-030570-3
  13. ^ ラリー・ニーヴンジェリー・パーネル『降伏の儀式 上』東京創元社、1988年。 ISBN 978-4-488-65404-7
  14. ^ ラリー・ニーヴンジェリー・パーネル『降伏の儀式 下』東京創元社、1988年。 ISBN 978-4-488-65405-4
  15. ^ 光瀬龍『たそがれに還る』早川書房、1973年、206-208頁。 ISBN 978-4-15-030003-6
  16. ^ 星野之宣『2001夜物語【1】』双葉社、1995年、161頁。 ISBN 978-4-575-72030-3
  17. ^ ラリイ・ニーヴン『ノウンスペース・シリーズ 太陽系辺境空域』早川書房、1979年、63-76,86,148,363頁。 ISBN 978-4-15-010348-4

関連項目

外部リンク

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