BMP-2
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基礎データ | |
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全長 | 6.72m |
全幅 | 3.15m |
全高 | 2.45m |
重量 | 14.3t |
乗員数 | 3名 |
乗員配置 | 乗員3名、歩兵7名 |
装甲・武装 | |
装甲 | 33mm |
主武装 |
30mm機関砲2A42 9M111 ファゴット(NATOコードネーム:AT-4/AT-4B スピゴット)対戦車ミサイル 後期型:30mm機関砲 2連装9M113 コンクールス(NATOコードネーム:AT-5/AT-5B スパンドレル)対戦車ミサイルランチャー砲塔左右に2基 計4発 |
副武装 |
7.62mm機関銃PKT 後期追加:5.56mm機関銃、30mm自動擲弾発射機 |
機動力 | |
速度 |
65km/h(整地) 45km/h(不整地) 7km/h(水上) |
エンジン |
UTD-20 V型6気筒液冷ディーゼル 300hp/2,000rpm |
行動距離 | 600km |
BMP-2は、ソビエト連邦の歩兵戦闘車(IFV)。1960年代にIFVの基礎を築いたBMP-1の改良型で、戦闘能力の向上を図っている。1970年代から開発が行われ、1980年もしくは1982年に採用。20ヶ国以上に配備された。
概要
BMP-1によく似ているが、砲塔が大型化しているのが特徴で、主武装に初期は30mm機関砲2A42と半自動有線誘導式の9M111 ファゴット(NATOコードネーム:AT-4 スピゴット)対戦車ミサイル、後期には30mm機関砲と半自動有線誘導式の9M113 コンクールス(NATOコードネーム:AT-5 スパンドレル)が採用されている。機関砲は、軸安定装置と二系統の給弾装置を備える。弾薬には徹甲弾・曳光榴弾・通常榴弾の3種類があり、車両だけではなくヘリコプターなどの航空機も攻撃でき、発射速度は200-300発、500発/分を選択できる。その他、防御のために煙幕発射装置を取りつけることもできる。
乗員は3名で、7名の兵員を輸送することができる。6名の兵士は後部の兵員室に搭乗する構造で、3人がけの座席2列に背中合わせに座る。残る1名は砲塔の左前、操縦士の後ろの座席に搭乗する。ここは本来は分隊長の席だったが、後部兵員室と隔離されており、兵士たちを指揮するのに不便なことから、分隊長は後部兵員室に座り、前席には機関銃手などが座るケースが多くなった。この点に関しては後部兵員室に下車戦闘班8名全員が搭乗できるBMP-1よりも劣っている。一方、乗員3名はそれぞれ、操縦手と砲塔に乗る砲手および車長で、砲塔に砲手だけが乗るBMP-1とは構造が異なっている。車長が砲手と共に砲塔に乗ることで全周視界を得られるようになり、また戦闘時に砲手と意思疎通しやすくなったのは大きな進歩である。
近代化型の砲塔には、2連装9M113対戦車ミサイルのランチャーが両側面に搭載され、計4発の9M113対戦車ミサイルを装備している(この砲塔はBTR-90にも使われている)。
エンジンなどを含め車体はBMP-1と似通っているため、航続距離などの変化はほとんどなく、重量増加のため一時期水上航行機能は取り外されたが程なく復活し、BMP-1と同じく水陸両用で走ることができるようになった。
採用国
- 退役国
登場作品
書籍
漫画
ゲーム
- 『ARMA 2』
- プレイヤーが操作可能。
- 『Operation Flashpoint: Cold War Crisis』
- ソ連軍陣営で使用可能な歩兵戦闘車として登場する。レジスタンス陣営でも鹵獲した車両を使用可能。
- 『Project Reality(BF2)』
- ロシア連邦軍にBMP-2、中東連合軍(MEC)の兵器としてBMP-2とBMP-2Mが登場。装備はTNPT-1とBPK-1-42の2種カメラ、クラクション、2A42 30mm機関砲(3UBR6 APBC-T弾/3UOF8 HEI弾)、KBP AG-17 グレネードランチャー、9M113 Kornet対戦車ミサイル、PKT 7.62mm同軸機銃、902B スモークランチャー
- 『エースコンバット アサルト・ホライゾン』
- NRFが使用する。
- 『凱歌の号砲 エアランドフォース』
- 日本を占拠したロシア軍の車両として登場。プレイヤーも購入して使用できる。
- 『コール オブ デューティシリーズ』
- 『WarThunder』
- ソ連陸軍ツリーのランクVIに軽戦車として登場。
- 『りっく☆じあ~す』
- マグマ軍の一員として、擬態化したBMP-2が登場する。ほとんど面影が無いが、砲塔に特徴がある。なお、ゲーム上では「歩兵戦闘車2號」という表記になっている。